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ダブルクロスリプレイ・トワイライト ~東邦の快男児~ この本の著者である田中天氏を、色々な文章越しにみた上でその印象を率直に語るならば。 私個人の意見としては「極端な感動屋」である。 天地万物に出会うなり感動し、その感想を脊椎反射で言語化する。多分生まれてきた瞬間から感動して泣いたんだろう。そんな人物である。 そんな人物が大上段に大馬鹿な大法螺吹き鳴らして、そしてその大法螺を乗りこなしたプレイの記録がこの本だ。 第一次世界大戦前のヨーロッパを舞台に、デタラメナチスを相手に快刀乱麻の大活躍。「さばゆーな、このやろー」的なギミックが宮崎アニメのように状況を圧倒する様はこなれたマスターぶりを伺わせる。 Aの魔法陣リプレイブック~式神の魔法陣編~ アナーキーなデザイナーがアナーキーなシステムでアナーキーな連中を集めてアナーキーなセッションを行いアナーキーな本を作るとこうなるといういい例。 とりあえず三輪氏が気合いの入った魔法使いだということだけはわかった。 八雲の狭霧とは別ベクトルで、悪い子も真似しちゃいけない本。 あ、あとアルファシステムのゲームやってないと多分つまんない。 クトゥルフと帝国リプレイ 白無垢の仮面 いわゆるところの「大正ロマン」的な東京を舞台に神話的恐怖に立ち向かう探索者の恐怖と勇気を描くリプレイ。(あ、なんかまともっぽい) 話の本筋としてはものすっごくまともなクトゥルフものだが、それだけに読ませる力が問われる。その点において、十二分な筆力がある。 ただゲーマーとして見所なのは幕間の身内同士の話し合い。キャンペーン中のそういった意見のすりあわせを載せることで初心者GMへのフォローになっている。クトゥルフが苦手でも勉強として呼んでみるのもいいかと。
by kandagawa8746
| 2006-10-09 17:21
| TRPG
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